経営シュミレーションの基礎概念は、この本で学べ！

　２０年以上前の古い本なので、数字的なものはもちろん、市場出荷中心の時代の考えなので、そっくりそのまま現代に通用するわけではありませんが、中で語られている「だんだんよくなる」コンセプトや経営組み立ての考え方は、とても参考になります。
　秀逸なのは、土作りを経営的・経済的にとらえた筆者の論理で、２０年後のいま現実のものとなって証明されているのです。
　労働分配や収支計算なども出てきますので　「経営シュミレーションがうまくいかない！」そういうあなたは是非目を通してみてください。
　野菜農家に限らず果樹、米志望の方、まったく同じことがあてはまるので、必読です！！！！

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だんだんよくなる野菜農家の稼ぎ方　木村伸男著　昭和６０年

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　オビより「一般の企業・会社については「◯◯経営戦略」といった本がたくさんだされていいるが、農業分野では、そうした戦略的経営論はきわめて少ない。農業経営が一般の会社経営と大きく性格がちがっていることがその一因であろうが、しかし、農業経営も土地と多様な労働力をそなえたひとつの経営である以上、具体的な戦略・戦術が求められるのだ」

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　目次より項目抜粋
◯新しい地力の見方〜蓄積としての地力　経営になじんだ土作り　土に蓄積される労働とは　……
◯産地追跡〜作れる野菜が減っている　品種で逃げて経営悪化　……
◯経営からみた野菜の特性〜幅・奥行き・波及性　経営の蓄積を大きくする技術とは　……
◯働き方と経営のしくみ　〜　技術の高さを働き方から考える　　……
◯野菜の組み合わせ戦略　〜主幹作物と補完作物　自給作物の経営的価値　　……
◯雑多多品目から合理的多品目化の転換実例　　などなど
豊富な内容１７７ページ

　こういう考え方を頭に入れておくかどうか、すごい〜大事なことだと思います。

　古い本なので早めに入手を。