農家になるには? 農業で田舎暮らしを満喫するには? 無計画な田舎暮らしはじめて農業経営10年目、なりゆき農家の筆者が語る、日本の田舎と農村の、夢と現実。失敗しない新規就農、成功する田舎暮らしのコツ。兼業農家からアグリビジネスまで。 |
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「 低所得なりゆき就農の技術目標」からつづき
みんな気ままに楽しんで暮してるムーミン谷に、ある日、「正しい市民の会」の人がやって来ます。
正しい市民の会の人は、ムーミンパパがロクに働きもせず、お金に関心がないことを批判します。
ムーミンパパは、お金が必要ないと、反論しますが、
正しい市民の会の人は次ぎのように言い残して、去っていきます。
「お金というのは、稼ぎ始めると、とたんに必要になるものなのです」
”気づき”を得たムーミンパパは、お気楽に生きてきたそれまでの自分を恥じ、ムーミン谷の大黒柱となることを誓い、市民としての義務を果たすため、就職活動を開始します。
ムーミン谷全体が急速に仕事と社会的義務という価値観に染まっていくなか、ムーミンも自己啓発や起業のノウハウ本を読みだします。
「仕事のために働くこと」の無意味さを見抜いているスナフキンだけが、忙しそうにパタパタ動き回るムーミン谷の連中を、クールに傍観しています。
さて、就活に失敗したムーミンパパは、かつて船乗りだった経験を活かして、自営業をはじめるのですが・・・・・・
『ムーミン谷の気ままな暮し/著:ヤンソン 訳:冨原眞弓 筑摩書房ムーミン・コミックス第2巻より』→詳細はこちらから!
昔の農家は、働くことが美徳という考えをもっていました。それは素晴らしいことです。「お金のためではない労働」それが、農村社会や農村風景を維持してきたのだと思います。
ところが、正直なところ、今のご時世、お金のための労働を中心にしていかないと、なかなか生活できません。
そして、お金のために農業をやるのであれば、ただやみくもに働けばいいという時代ではありません。自分が働いたぶん、いくらの収益に結びつくのか、常に、計算をして行動することです。働いても収益が出ないと予測されれば、行動しないことです。赤字になる農業をやるより、家で寝ているか、バイトに行ったほうがマシなのです。
ところが、農村では労働が美徳ですので、赤字だろうがなんだろうが、まず働く、まず植える、まず育ててみるという風潮です。何でもチヤレンジの起業家精神をみなもっているのです。でも、それでは「生活できないなりゆき農家」になってしまいます。勤勉な生活不能農家よりは、怠惰な低所得農家の方がマシです。
最低限のことだけやって、あとはやらない勇気をもつこと、「できるだけ働かない堕農を目指す!」それが「低所得なりゆき農家」のポイントです。
原則的には、上を目指さない低所得なりゆき農家ですが、それでも、仕事の段取りだけは、あまりなりゆきに任せないことです。すべてなりゆきに任すと、ほんとに生活できなくなります。
ムダな仕事をせず、最小限の動きで、最大限の収益を生むように、ホソボソと仕事をするのが、低所得なりゆき農家のわりきり方なのです。
◯原則的に地域の標準的な営農モデルを行う
◯規模は最小限にして、設備投資を押さえる
◯大型機械などは買わないで、借りたり委託して営農できるよう組立る
◯販売は全量農協にお任せする。それで採算が合わないのなら、何をやってもムダ。
◯ハウスをやる場合は中古やリース事業を利用する
◯借入額は総額500万円以内
◯安全安心に努めるのは当然だが、楽をするためには、農法は特にこだわらない
◯手抜きをするための段取りを考える。
◯仕事は常に先手先手で行う。農作業は必ず、後回しにすると10倍手間がかかるようになるから。
◯手抜きができるような良い土作りを行う
◯手抜きができるような栽培技術を採用する(金はかけない)
◯自分の行動が幾らの利益になるか常にチェックする
◯モットーは「動けば動くほど金を使う。サボルことが最大の経費削減」
◯赤字なら、何もしない方が100倍マシ
◯上を見ない、認定農家を目指さない
◯どうせ貧乏なら農業はマシだと思うこと
アグリジビジネスを積極的に、冒険もしながら展開している人から見れば、かなり情けないスタイルかもしれません。
また、「すぐれた経営感覚とやる気のある担い手経営者」を育成しなければならない行政の立場からみると、ひょっとすると「危険思想」に見えるかもしれません。しかし、農政の目標である「効率的かつ安定的な農業経営」の、究極のかたちのひとつが、手抜きと低モチベーションを身上とする「低所得なりゆき農家」なのです。
だからこのさい、開き直って、「低所得なりゆき農家」を目指したって、いいんじゃないかと思います。
リスクは極力避け堕農の営農をつづける。それだって、立派な農業なんですから。
できる範囲で、安心安全のふつうの農産物を作って、農協で共販出荷して、誰かに食べていただく・・・それだけでもいいじゃないですか。
細く長く地味に営む、低所得なりゆき農家もまた、日本農業のあるべき姿のひとつなのです。
あとは「ビンボーでも幸せ」を感じられるかどうか、です。「人間お金や仕事だけがすべてじゃない」と感じられるなら、「低所得なりゆき農家」の気ままで自由な人生を送ってみてはいかがでしょうか?
みんな気ままに楽しんで暮してるムーミン谷に、ある日、「正しい市民の会」の人がやって来ます。
正しい市民の会の人は、ムーミンパパがロクに働きもせず、お金に関心がないことを批判します。
ムーミンパパは、お金が必要ないと、反論しますが、
正しい市民の会の人は次ぎのように言い残して、去っていきます。
「お金というのは、稼ぎ始めると、とたんに必要になるものなのです」
”気づき”を得たムーミンパパは、お気楽に生きてきたそれまでの自分を恥じ、ムーミン谷の大黒柱となることを誓い、市民としての義務を果たすため、就職活動を開始します。
ムーミン谷全体が急速に仕事と社会的義務という価値観に染まっていくなか、ムーミンも自己啓発や起業のノウハウ本を読みだします。
「仕事のために働くこと」の無意味さを見抜いているスナフキンだけが、忙しそうにパタパタ動き回るムーミン谷の連中を、クールに傍観しています。
さて、就活に失敗したムーミンパパは、かつて船乗りだった経験を活かして、自営業をはじめるのですが・・・・・・
『ムーミン谷の気ままな暮し/著:ヤンソン 訳:冨原眞弓 筑摩書房ムーミン・コミックス第2巻より』→詳細はこちらから!
昔の農家は、働くことが美徳という考えをもっていました。それは素晴らしいことです。「お金のためではない労働」それが、農村社会や農村風景を維持してきたのだと思います。
ところが、正直なところ、今のご時世、お金のための労働を中心にしていかないと、なかなか生活できません。
そして、お金のために農業をやるのであれば、ただやみくもに働けばいいという時代ではありません。自分が働いたぶん、いくらの収益に結びつくのか、常に、計算をして行動することです。働いても収益が出ないと予測されれば、行動しないことです。赤字になる農業をやるより、家で寝ているか、バイトに行ったほうがマシなのです。
ところが、農村では労働が美徳ですので、赤字だろうがなんだろうが、まず働く、まず植える、まず育ててみるという風潮です。何でもチヤレンジの起業家精神をみなもっているのです。でも、それでは「生活できないなりゆき農家」になってしまいます。勤勉な生活不能農家よりは、怠惰な低所得農家の方がマシです。
最低限のことだけやって、あとはやらない勇気をもつこと、「できるだけ働かない堕農を目指す!」それが「低所得なりゆき農家」のポイントです。
原則的には、上を目指さない低所得なりゆき農家ですが、それでも、仕事の段取りだけは、あまりなりゆきに任せないことです。すべてなりゆきに任すと、ほんとに生活できなくなります。
ムダな仕事をせず、最小限の動きで、最大限の収益を生むように、ホソボソと仕事をするのが、低所得なりゆき農家のわりきり方なのです。
低所得なりゆき農家のポイント
◯原則的に地域の標準的な営農モデルを行う
◯規模は最小限にして、設備投資を押さえる
◯大型機械などは買わないで、借りたり委託して営農できるよう組立る
◯販売は全量農協にお任せする。それで採算が合わないのなら、何をやってもムダ。
◯ハウスをやる場合は中古やリース事業を利用する
◯借入額は総額500万円以内
◯安全安心に努めるのは当然だが、楽をするためには、農法は特にこだわらない
◯手抜きをするための段取りを考える。
◯仕事は常に先手先手で行う。農作業は必ず、後回しにすると10倍手間がかかるようになるから。
◯手抜きができるような良い土作りを行う
◯手抜きができるような栽培技術を採用する(金はかけない)
◯自分の行動が幾らの利益になるか常にチェックする
◯モットーは「動けば動くほど金を使う。サボルことが最大の経費削減」
◯赤字なら、何もしない方が100倍マシ
◯上を見ない、認定農家を目指さない
◯どうせ貧乏なら農業はマシだと思うこと
アグリジビジネスを積極的に、冒険もしながら展開している人から見れば、かなり情けないスタイルかもしれません。
また、「すぐれた経営感覚とやる気のある担い手経営者」を育成しなければならない行政の立場からみると、ひょっとすると「危険思想」に見えるかもしれません。しかし、農政の目標である「効率的かつ安定的な農業経営」の、究極のかたちのひとつが、手抜きと低モチベーションを身上とする「低所得なりゆき農家」なのです。
だからこのさい、開き直って、「低所得なりゆき農家」を目指したって、いいんじゃないかと思います。
リスクは極力避け堕農の営農をつづける。それだって、立派な農業なんですから。
できる範囲で、安心安全のふつうの農産物を作って、農協で共販出荷して、誰かに食べていただく・・・それだけでもいいじゃないですか。
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=100メートル×100メートル四方
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