[よ] 抑制栽培 よくせいさいばい [野菜]

抑制栽培
　野菜の栽培技術書や種苗カタログなどを見ると、抑制栽培とか促成栽培とか言葉が出てくる。これは野菜の作型を説明する言葉だが、ハウスなどの人口的環境を使って、普通の路地栽培では出ない時期に野菜を収穫する方法論。主に、夏野菜である果菜類で使われる言葉。
　春に植えた夏野菜を引っ張って秋から冬まで収穫するのが抑制栽培となる。抑制というと、成長させないみたいなイメージがあるが実際は野菜の寿命をできるだけ引っ張る作型になる。
　逆に、促成栽培とは、夏野菜を夏〜初秋に植えて冬から収穫をはじめること。初夏まで半年以上収穫し続けるパターンが多い。促成の場合もスピードを早めるみたいなイメージがあるが実際は初期成長を「しめづくり」して長期収穫を目指す。
　まとめると抑制は秋〜冬収穫型、促成は冬から初夏収穫型。そもそも抑制・促成って言葉がなんかヘンで混乱するわけ。