[ら] ライスセンター [米]

ライスセンター　または　カントリーエレベーター

　田舎道をドライブしていると、水田地帯の真ん中に、突如、巨大な工場のような建物が現れることがある。これがライスセンターまたはカントリーエレベーターだ。まさに、我らが農業近代化の象徴！　これだけの設備だから農協や市町村の自主財源だけではではなかなか・・でも農水省も建設費を補助してくれる！　何故って？　この施設がないと、日本人お米食べられないっしょ。

　田んぼからライスセンターへの流れだが、まず、稲刈と脱穀は、コンバインの仕事。コンバインからバラバラと出てくるのは「籾（もみ）」の状態。
　これをライスセンター（カントリーエレベータ）に搬入すると、乾燥機に入れられる。ここのあとエレベーターに載せて貯蔵サイロへ。出荷を待ちます。出荷前には、籾すりで籾殻をとって、玄米の完成！　３０kg（半俵）ごとに袋に入れられて、後はお米屋さんに！

　最近、補助金を受けたのにライスセンターの稼働率がイマイチ・・なんて所も。
　というのも、近頃は農協を通さず、個人で持ってる乾燥機や籾すり機を使って、自分で販売する人が多いからだ。いろいろ付加価値をつけて差別化した米を作っていると、巨大なライスセンターで品種混入うんぬんややこしい話ししたくないし。ライスセンターはそもそも「産地全体の均質化」を狙った施設だから、差別化米とは相性が悪いのだ。