[す] スクミリンゴガイ [米]

スクミリンゴガイ　
　通称ジャンボタニシ。外来の巻貝で、西日本を中心に、田んぼの害虫（害獣？）として、ここ２０年くらい問題になっている。ふつうのタニシは何もしないが、コイツらは、若くて柔らかい稲の苗を食べてしまうのだ。ピンクというか赤紫の毒々しい卵をうむ。
　もともと日本にいなかったが、食材として養殖するために移入したものが増えてしまった。そもそもこんなもんが食物として売れるわけないし輸入した業者と防げなかった行政はどう責任とったんでしょうか。日本社会は生態系を脅かす外来生物に対する認識が甘すぎるのでは？　輸入ペット屋なんか例外なく禁止して違反厳罰化しないと。
　とニンゲンに怒っていても、はじまらない。貝だって一生懸命繁殖してるので、こっちも何とか戦わざるえない。石灰窒素なんかで卵を翌年にもちこまないよう防除する。
　ところで、やっぱり農家の中には天才的な人がいるもんで「ジャンボタニシ栽培」を発明した人がいる。ジャンボタニシが食べるのは、柔らかい稲だけなので、苗をおもいきり固くつくる、浅水管理をとりいれる、などして、ジャンボタニシに稲を食べさせないようにする。ジャンボタニシは雑草だけが食べるので、結果、除草剤使用が減るというもの。アイガモ農法よりやりやすいと一部で評判だ。