農家になるには? 農業で田舎暮らしを満喫するには? 無計画な田舎暮らしはじめて農業経営10年目、なりゆき農家の筆者が語る、日本の田舎と農村の、夢と現実。失敗しない新規就農、成功する田舎暮らしのコツ。兼業農家からアグリビジネスまで。 |
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牛に願いを
[2025/01/22] [PR]
[2007/07/10] けっこう突っ込んだ設定の「牛に願いを」
[2007/07/10] 農業はもはや、やるか?やらないか?だけのハナシ
[2007/08/29] 農家になるなら気軽に借金を?
[2007/07/10] けっこう突っ込んだ設定の「牛に願いを」
[2007/07/10] 農業はもはや、やるか?やらないか?だけのハナシ
[2007/08/29] 農家になるなら気軽に借金を?
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ひとつ前へ
北海道北美別町。大杉連が経営する高清水牧場、後継者で息子の玉山鉄二は、農大の研修で実家を訪れたが、東京でオシャレなカフェの店長を何気に勤める彼には、もはや既に牧場を継ぐ気など全くなかった。
去年はホクレンが生乳の生産調整を行ない、北美別でも大量の生乳が捨てられた。廃棄分に対して補給金が出るものの、捨てることわかっていて、毎日搾乳・・・何のための酪農か?
東京のカフェにいれば、食生活の低カロリー志向を身にしみてわかるであろう酪農家の後継者が、農業に夢をもてずに離農を宣言するほうが、むしろ理屈は通っている・・・
という感じで始まりました、話題の連ドラ「牛に願いを」。
青春ドラマ中心で農業経済については軽く流すのかなぁと思っていましたが、設定のディテールけっこうしっかりしてて、リアルです。ホームページのキャストのところ一人一人読んでみてくださいね! →牛に願いを Love&Farm
さて、ここまで核心に触れておいて、どこにオトすのか、農業の明日を最終的にどう描くのか、すごく楽しみになってきました。何か、いいアイデアや、いい考え方が出てくるかもしれません。ひょっとすると「牛に願いを」が日本農業の救世主に?(笑)
継ぐ気はなくても、出産トラブルを無視するほどは人が変わっていない玉鉄。現場に出れば仕事をしてしまうのは農家の性で、牛が好きとか嫌いとか以前の、もはや習慣みたいなものかもしれない。そこには、もし「なりゆき」に身を任せていれば、ずるずると牧場を継いでしまうはずの自分がいる。
こんなことではどうしようもないと自分に言い聞かせて、公民館で「後を継がない宣言」をした息子にキレる父もまた、なりゆき農家の典型である。
ビジネス的に考えれば、この状況で、跡を継がないのは当たり前。
でも、今酪農がボロボロなのは、何も、別に父が経営に失敗したからというわけではない。どうしようもない大きな流れで、そうなってしまっているのだから。怠けてたとか大きなミスをした結果、ダメな今があるわけではないことを、父も息子も知っているはず。がんばってがんばってやってきた結果が、生産調整と原料廃棄処分なのだ。そんな状況だけど、息子が継がなければ、勘当するしか、なりゆき上しかたない。
最終的に、このなりゆき親子が、何が何でもやっぱり酪農をあきらめない!ということならば、「なりゆき農家の美学をつらぬき通すしか、もはや農業の将来はありえない」というひとつの結論になります。
そう、農業は経済じゃない。農業とは生き方の美学、農家は芸術家であり格闘家・・・かっこいいよね(マジで。だから私=里山あぐりも農業続けてるんだ)
でも、残念ながら、美学だけでは・・・それじゃ負け戦(いくさ)の美学みたいな感じがなきにしもあらず。そりゃ、美学で農業つづけたら、サラリーマンよりは何十倍もカッコいいけどさ・・・。カッコいいから、嫁に来てよ〜香里奈さん(笑)。
でも、負け戦はよくない。それを過度に美化するのもさ。だって、「負け戦の美学」の影で泣くのは、いつも銃後にいる弱者だからね。
「牛に願いを」関係・・マンガ、インタビューDVD、主題歌などはこちらで探そう
北海道北美別町。大杉連が経営する高清水牧場、後継者で息子の玉山鉄二は、農大の研修で実家を訪れたが、東京でオシャレなカフェの店長を何気に勤める彼には、もはや既に牧場を継ぐ気など全くなかった。
去年はホクレンが生乳の生産調整を行ない、北美別でも大量の生乳が捨てられた。廃棄分に対して補給金が出るものの、捨てることわかっていて、毎日搾乳・・・何のための酪農か?
東京のカフェにいれば、食生活の低カロリー志向を身にしみてわかるであろう酪農家の後継者が、農業に夢をもてずに離農を宣言するほうが、むしろ理屈は通っている・・・
という感じで始まりました、話題の連ドラ「牛に願いを」。
青春ドラマ中心で農業経済については軽く流すのかなぁと思っていましたが、設定のディテールけっこうしっかりしてて、リアルです。ホームページのキャストのところ一人一人読んでみてくださいね! →牛に願いを Love&Farm
さて、ここまで核心に触れておいて、どこにオトすのか、農業の明日を最終的にどう描くのか、すごく楽しみになってきました。何か、いいアイデアや、いい考え方が出てくるかもしれません。ひょっとすると「牛に願いを」が日本農業の救世主に?(笑)
継ぐ気はなくても、出産トラブルを無視するほどは人が変わっていない玉鉄。現場に出れば仕事をしてしまうのは農家の性で、牛が好きとか嫌いとか以前の、もはや習慣みたいなものかもしれない。そこには、もし「なりゆき」に身を任せていれば、ずるずると牧場を継いでしまうはずの自分がいる。
こんなことではどうしようもないと自分に言い聞かせて、公民館で「後を継がない宣言」をした息子にキレる父もまた、なりゆき農家の典型である。
ビジネス的に考えれば、この状況で、跡を継がないのは当たり前。
でも、今酪農がボロボロなのは、何も、別に父が経営に失敗したからというわけではない。どうしようもない大きな流れで、そうなってしまっているのだから。怠けてたとか大きなミスをした結果、ダメな今があるわけではないことを、父も息子も知っているはず。がんばってがんばってやってきた結果が、生産調整と原料廃棄処分なのだ。そんな状況だけど、息子が継がなければ、勘当するしか、なりゆき上しかたない。
最終的に、このなりゆき親子が、何が何でもやっぱり酪農をあきらめない!ということならば、「なりゆき農家の美学をつらぬき通すしか、もはや農業の将来はありえない」というひとつの結論になります。
そう、農業は経済じゃない。農業とは生き方の美学、農家は芸術家であり格闘家・・・かっこいいよね(マジで。だから私=里山あぐりも農業続けてるんだ)
でも、残念ながら、美学だけでは・・・それじゃ負け戦(いくさ)の美学みたいな感じがなきにしもあらず。そりゃ、美学で農業つづけたら、サラリーマンよりは何十倍もカッコいいけどさ・・・。カッコいいから、嫁に来てよ〜香里奈さん(笑)。
でも、負け戦はよくない。それを過度に美化するのもさ。だって、「負け戦の美学」の影で泣くのは、いつも銃後にいる弱者だからね。
つづく→
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私、里山あぐりは野菜が専門で、酪農に関してはシロウトなのですが、農業全般に共通して言えることはあるので、もう少し語らせてください。
←「けっこう突っ込んだ設定だった牛に願いを」よりつづく
なりゆきでも、ギリギリ喰えればマシって考えはありなんだけど、酪農のバアイ、世界的穀物不足のなか輸入飼料の高騰が囁かれ、一方で、日本人はラクターゼ(乳糖分解酵素)を遺伝的に持たず牛乳を摂取する能力がきわめて低いこと、つまり日本人は全く牛乳を飲む必要がないという事実に多くの消費者が気づきはじめて、牛乳の消費拡大というキャンペーンも空回りする・・・・今までどおりやってて、玉鉄の代も酪農でギリギリでも喰えるとは、誰も思えないよね。
この状況を打開するには、酪農の経済性をどう回復するか・・・? 教授の小日向文世が何か秘策を持っているのだろうか? 大杉連は、新しい酪農の形を作れるのだろうか?
たとえば、濃厚飼料の与餌をやめ、ホルスタインに草ばかりを喰わせて、少量の高品質乳を作り、さらにモデルの香里奈も安心して口にできる低カロリーな乳製品を開発。それを、今の何倍もの値段でセレブ連中が毎日飲んでくれる「セレブに牛乳配達」みたいなビジネスシステムにのせることができるのか?
そのビジネス部分が、いちばん難しいんですよね。北見別町でビジネスを成功させてるのは、もと放浪ライダーのムネちゃん(相島一之)。観光目当ての綿羊牧場とファームレストラン・・・これがアグリビジネスよ! こういう路線しかないね、儲かる「農業」は。もういっそ、北見別町全土を観光牧場とクラインガルテンにしてしまおうぜ・・・ ピースサイン!(笑)
・・・やっぱり、そもそもムリだったのだろうか?
誰かが言うように、北海道の酪農開発そのものが、濃厚飼料を日本に輸出するアメリカの穀物メジャーの権益を生み出すために、仕組まれた政治的な罠だったのだろうか・・・? なんて大きなハナシ今更、そんなこと言ってもしょうがない。
なにせ、牛舎では、次々と仔牛が生まれ、搾乳をする仕事が待っている。無心に還って、日々の仕事をこなすしかない。
そう、やるしかない。とりあえず。
でなければ、やめる(廃業・離農)しかない。
とりあえず、やるか? それとも、もうやめるか?
それが常に「なりゆき農家」の目の前につきつけられている選択肢。でも、いろいろテンビンにかけると、「今更やめるってワケにもいかないでしょ!」っていうのが、結論。
ムリヤリにでも楽天的に考えて、今日も、まず働いてみるしかないっしょ!
ところで何かない? ガッツーンと展望が開けるような発想の転換。イメージだけど旭山動物園のような感じで、ガラリと酪農が変わるような、方法なんかないかなぁ、オリラジの中田君、何かアイデアありそうだね。たのむよー (笑)
→つづく
参考→旭山動物園
「牛に願いを」関係・・マンガ、インタビューDVD、主題歌などはこちらで探そう
←「けっこう突っ込んだ設定だった牛に願いを」よりつづく
なりゆきでも、ギリギリ喰えればマシって考えはありなんだけど、酪農のバアイ、世界的穀物不足のなか輸入飼料の高騰が囁かれ、一方で、日本人はラクターゼ(乳糖分解酵素)を遺伝的に持たず牛乳を摂取する能力がきわめて低いこと、つまり日本人は全く牛乳を飲む必要がないという事実に多くの消費者が気づきはじめて、牛乳の消費拡大というキャンペーンも空回りする・・・・今までどおりやってて、玉鉄の代も酪農でギリギリでも喰えるとは、誰も思えないよね。
この状況を打開するには、酪農の経済性をどう回復するか・・・? 教授の小日向文世が何か秘策を持っているのだろうか? 大杉連は、新しい酪農の形を作れるのだろうか?
たとえば、濃厚飼料の与餌をやめ、ホルスタインに草ばかりを喰わせて、少量の高品質乳を作り、さらにモデルの香里奈も安心して口にできる低カロリーな乳製品を開発。それを、今の何倍もの値段でセレブ連中が毎日飲んでくれる「セレブに牛乳配達」みたいなビジネスシステムにのせることができるのか?
そのビジネス部分が、いちばん難しいんですよね。北見別町でビジネスを成功させてるのは、もと放浪ライダーのムネちゃん(相島一之)。観光目当ての綿羊牧場とファームレストラン・・・これがアグリビジネスよ! こういう路線しかないね、儲かる「農業」は。もういっそ、北見別町全土を観光牧場とクラインガルテンにしてしまおうぜ・・・ ピースサイン!(笑)
・・・やっぱり、そもそもムリだったのだろうか?
誰かが言うように、北海道の酪農開発そのものが、濃厚飼料を日本に輸出するアメリカの穀物メジャーの権益を生み出すために、仕組まれた政治的な罠だったのだろうか・・・? なんて大きなハナシ今更、そんなこと言ってもしょうがない。
なにせ、牛舎では、次々と仔牛が生まれ、搾乳をする仕事が待っている。無心に還って、日々の仕事をこなすしかない。
そう、やるしかない。とりあえず。
でなければ、やめる(廃業・離農)しかない。
とりあえず、やるか? それとも、もうやめるか?
それが常に「なりゆき農家」の目の前につきつけられている選択肢。でも、いろいろテンビンにかけると、「今更やめるってワケにもいかないでしょ!」っていうのが、結論。
ムリヤリにでも楽天的に考えて、今日も、まず働いてみるしかないっしょ!
ところで何かない? ガッツーンと展望が開けるような発想の転換。イメージだけど旭山動物園のような感じで、ガラリと酪農が変わるような、方法なんかないかなぁ、オリラジの中田君、何かアイデアありそうだね。たのむよー (笑)
→つづく
参考→旭山動物園
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←「牛に願いを」関連の前の記事
「牛に願いを」第9話見逃したので第8話までのネタで書いてます。10話ではいよいよ高清水(大杉連)が廃業宣言?!らしいので、農家の借金と廃業についての雑感を書きます。
新規就農を希望している方は、連ドラ「牛に願いを」見てても充分わかったと思います・・・・・・農業ってのは、自然を相手に自分の裁量でせいっぱい働ける自由でカッコイイ職業であって、たとえ儲からなくても、都会のサラリーマでアホ上司の下で意味があるのか無いのかわからない仕事を続けるよりは、人生としては100倍ましだということが。
ただし、農業がイケてないサラリーマンより100倍ましであることを実践して証明するために大事なポイントがあります。それは、「借金」をどう考えるか?です。
現在、私=里山あぐりは、現在「低所得なりゆき農家」として、農業経営に対してかなり低いモチベーションで取り組んでいることを前に述べました。その理由は、ようするに、借金したくないがために拡大再生産ができずに、先細りしているからです。
農業に限らず経営はみなそうですが、借金ではなく毎年の利益のなかから拡大再生産できるのが理想です。でもまぁ、そうもいかないのが現実ですので、経営者は借金=よく言えば資金調達のことを常に考えそのために奔走しています。新規事業計画のなかで新たな設備投資をする「資金調達」だったっらカッコイイのですが、実際は、目先の運転資金をなんとか確保して皮一枚でつなぐような「借金」であることが多いです。
農家の借金は、国県が利子を補助してくれる融資制度が充実していて、他産業に比べると優遇されているかもしれません。ドラマ「牛に願いを」で玉鉄が探していた「無利子無担保」の融資は少ないですが、「借り換え」に使える融資制度はきちんとあって、実際、借り換えを繰り返して経営をつないでいる農家も少なくありません。融資制度で借り換えできる農業は、銀行に見捨てられてグレーな商工ローンに走らざる得ない産業よりは、恵まれているといえます。(もっとも農業経営を見切るタイミングを間違えると、農家もグレー金融のお世話にならざるを得なくなるのですが・・・・)
借金と言うと、マイナスイメージがありますが、経営において借金は前提とも言えます。
お金を借りる→借りたお金を元手に事業を展開→事業収益を上げる→金を返して残りを利益とする
このようにお金を廻す流れが経営というものです。どんな大企業も銀行からの融資で成り立っています。サラリーマンの給料の多くは借金(=廻ってきてるお金)で支払われているとも言えるわけです。株式制度だって、ようするに、夢を語って人から金を集めるようなものですから、「借りたもの勝ち」みたいなところがあるのが、今の経済社会の仕組みです。借金を怖がらない前向きな経営者がいるからこそ、世の中お金が廻っていくわけです。「夢は実現する!」という経営者の強いヤル気とモチベーションが借金を可能にし、今の豊かな経済社会を牽引しているわけです。(豊かな経済社会=ほんとの豊かさじゃなく単に金回りがいい、という意味だけど)
ですので、借金そのものにマイナス・イメージを持っていると、楽しい農業経営はできません。借金を怖がるタイプの人は、稲や牛や野菜だの農業生産以前に、経営そのものがすごく重荷になってしまいます。
たとえ、質量ともにそこそこ良い農業生産をする技術とセンスをもっていても、最後は、「お金のことを考えるともう農業なんかできない」ことになってしまうのです。現代の農家には、農産物生産者としての適正以上に、経営者としての適正が強く求められるわけです。
もし、今から農業をはじめたいと思っている方は、「返せなかったら廃業すればいいや!」ってぐらい気軽に借金のことを考えられるかどうか? その辺,自分の性格を含めて考えてみてください。
もっとも、はじめから採算のとれない無謀な経営計画は論外です(昔と違って無謀な計画ではお金が借りれなくなりつつあります)。ある程度きちんと実現できる経営計画で、自信をもってしっかりチャッカリお金を借りましょう!ということです。それでせいいぱいいチャレンジしてみて、ダメだったらその時はその時だ!って楽観的に考えられるかどうか?です。
それから、廃業することは、決して恥ずかしいことでも負けでもないことを、予めちょっとだけ思っておくことです。周囲の人間や(そして、もう一人の自分自身に)何と言われようと、廃業したっていいんです。倒産させたってしかたないんです。失敗した時に、開き直る勇気と強さをもっている人だけ、農業を始めたほうがいいと思います。
倒産させたからって、首ククる必要もないんです。ともすれば「男の人生は金だ!」みたいな経済至上主義に毒されがちですが、お金なんて人生の意味のごく一部であって、たいしたことない! 経営に失敗しても、その後も何らかのかたちで最底辺の生活をして、それでも人生は成立する、そういうふうに考えられる人だけ農業を始めたほうがいいかもしれません。
今の農業はおせじにも、成功率の高いビジネスとは言えないので「思考は現実化する!」と計画的に意気込む人より、「金は天化の廻りもの」と楽観主義の人の方が、結果として、なんとなく農業生産も農業経営(ビジネス)も上手くいくような気がします。楽観的に借金ができるような人であれば、農業に楽しくチャレンジできるでしょう。
さて、連ドラ「牛に願いを」でも廃業が現実のものに。
親が築き上げた馬牧場を無理に継がずに廃業させた克也(田中圭)くんの判断は正しかったでしょう。それを前向きに受け入れて乗り越えて、リスタートして生きていってほしいですね。彼なら、きっとできます。
一昔前の筋書きなら「なんとか融資してくれる人を見つけ戻って来て、あじさきファームを復活させ、美帆子を嫁に迎える!」というのが男らしいのだろうが、今時それもないと思うし。それとも、彼女が実家から資金調達して獣医&人工授精業を開業して食い扶持を確保して、克也のために牧場も復活させてあげるとか? いや、畜産獣医そのものが今後も経営成り立つかって微妙だし・・・。このさいオーストラリアに香里奈と駆け落ちして黒毛和牛を日本に輸出するとか・・・(妄想)
⇒つづく
青春農業ドラマ「牛に願いを Love&Farm DVD-BOX[6枚組]12/19DVD発売26%off予約受付中
「牛に願いを」第9話見逃したので第8話までのネタで書いてます。10話ではいよいよ高清水(大杉連)が廃業宣言?!らしいので、農家の借金と廃業についての雑感を書きます。
新規就農を希望している方は、連ドラ「牛に願いを」見てても充分わかったと思います・・・・・・農業ってのは、自然を相手に自分の裁量でせいっぱい働ける自由でカッコイイ職業であって、たとえ儲からなくても、都会のサラリーマでアホ上司の下で意味があるのか無いのかわからない仕事を続けるよりは、人生としては100倍ましだということが。
ただし、農業がイケてないサラリーマンより100倍ましであることを実践して証明するために大事なポイントがあります。それは、「借金」をどう考えるか?です。
現在、私=里山あぐりは、現在「低所得なりゆき農家」として、農業経営に対してかなり低いモチベーションで取り組んでいることを前に述べました。その理由は、ようするに、借金したくないがために拡大再生産ができずに、先細りしているからです。
農業に限らず経営はみなそうですが、借金ではなく毎年の利益のなかから拡大再生産できるのが理想です。でもまぁ、そうもいかないのが現実ですので、経営者は借金=よく言えば資金調達のことを常に考えそのために奔走しています。新規事業計画のなかで新たな設備投資をする「資金調達」だったっらカッコイイのですが、実際は、目先の運転資金をなんとか確保して皮一枚でつなぐような「借金」であることが多いです。
農家の借金は、国県が利子を補助してくれる融資制度が充実していて、他産業に比べると優遇されているかもしれません。ドラマ「牛に願いを」で玉鉄が探していた「無利子無担保」の融資は少ないですが、「借り換え」に使える融資制度はきちんとあって、実際、借り換えを繰り返して経営をつないでいる農家も少なくありません。融資制度で借り換えできる農業は、銀行に見捨てられてグレーな商工ローンに走らざる得ない産業よりは、恵まれているといえます。(もっとも農業経営を見切るタイミングを間違えると、農家もグレー金融のお世話にならざるを得なくなるのですが・・・・)
借金と言うと、マイナスイメージがありますが、経営において借金は前提とも言えます。
お金を借りる→借りたお金を元手に事業を展開→事業収益を上げる→金を返して残りを利益とする
このようにお金を廻す流れが経営というものです。どんな大企業も銀行からの融資で成り立っています。サラリーマンの給料の多くは借金(=廻ってきてるお金)で支払われているとも言えるわけです。株式制度だって、ようするに、夢を語って人から金を集めるようなものですから、「借りたもの勝ち」みたいなところがあるのが、今の経済社会の仕組みです。借金を怖がらない前向きな経営者がいるからこそ、世の中お金が廻っていくわけです。「夢は実現する!」という経営者の強いヤル気とモチベーションが借金を可能にし、今の豊かな経済社会を牽引しているわけです。(豊かな経済社会=ほんとの豊かさじゃなく単に金回りがいい、という意味だけど)
ですので、借金そのものにマイナス・イメージを持っていると、楽しい農業経営はできません。借金を怖がるタイプの人は、稲や牛や野菜だの農業生産以前に、経営そのものがすごく重荷になってしまいます。
たとえ、質量ともにそこそこ良い農業生産をする技術とセンスをもっていても、最後は、「お金のことを考えるともう農業なんかできない」ことになってしまうのです。現代の農家には、農産物生産者としての適正以上に、経営者としての適正が強く求められるわけです。
もし、今から農業をはじめたいと思っている方は、「返せなかったら廃業すればいいや!」ってぐらい気軽に借金のことを考えられるかどうか? その辺,自分の性格を含めて考えてみてください。
もっとも、はじめから採算のとれない無謀な経営計画は論外です(昔と違って無謀な計画ではお金が借りれなくなりつつあります)。ある程度きちんと実現できる経営計画で、自信をもってしっかりチャッカリお金を借りましょう!ということです。それでせいいぱいいチャレンジしてみて、ダメだったらその時はその時だ!って楽観的に考えられるかどうか?です。
それから、廃業することは、決して恥ずかしいことでも負けでもないことを、予めちょっとだけ思っておくことです。周囲の人間や(そして、もう一人の自分自身に)何と言われようと、廃業したっていいんです。倒産させたってしかたないんです。失敗した時に、開き直る勇気と強さをもっている人だけ、農業を始めたほうがいいと思います。
倒産させたからって、首ククる必要もないんです。ともすれば「男の人生は金だ!」みたいな経済至上主義に毒されがちですが、お金なんて人生の意味のごく一部であって、たいしたことない! 経営に失敗しても、その後も何らかのかたちで最底辺の生活をして、それでも人生は成立する、そういうふうに考えられる人だけ農業を始めたほうがいいかもしれません。
今の農業はおせじにも、成功率の高いビジネスとは言えないので「思考は現実化する!」と計画的に意気込む人より、「金は天化の廻りもの」と楽観主義の人の方が、結果として、なんとなく農業生産も農業経営(ビジネス)も上手くいくような気がします。楽観的に借金ができるような人であれば、農業に楽しくチャレンジできるでしょう。
さて、連ドラ「牛に願いを」でも廃業が現実のものに。
親が築き上げた馬牧場を無理に継がずに廃業させた克也(田中圭)くんの判断は正しかったでしょう。それを前向きに受け入れて乗り越えて、リスタートして生きていってほしいですね。彼なら、きっとできます。
一昔前の筋書きなら「なんとか融資してくれる人を見つけ戻って来て、あじさきファームを復活させ、美帆子を嫁に迎える!」というのが男らしいのだろうが、今時それもないと思うし。それとも、彼女が実家から資金調達して獣医&人工授精業を開業して食い扶持を確保して、克也のために牧場も復活させてあげるとか? いや、畜産獣医そのものが今後も経営成り立つかって微妙だし・・・。このさいオーストラリアに香里奈と駆け落ちして黒毛和牛を日本に輸出するとか・・・(妄想)
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