農家になるには? 農業で田舎暮らしを満喫するには? 無計画な田舎暮らしはじめて農業経営10年目、なりゆき農家の筆者が語る、日本の田舎と農村の、夢と現実。失敗しない新規就農、成功する田舎暮らしのコツ。兼業農家からアグリビジネスまで。 |
スポンサードリンク
[新規就農概論] なりゆき就農は王道だ
[2025/01/22] [PR]
[2007/02/21] 田舎暮らしをしていたアナタに突然、本格的農業の誘いが・・・
[2007/02/21] 田舎の良さは、なりゆきだから、うまれるもの
[2007/02/21] 田畑を囲む農村で暮すために、農業をやってるんだ
[2007/02/21] 田舎暮らしをしていたアナタに突然、本格的農業の誘いが・・・
[2007/02/21] 田舎の良さは、なりゆきだから、うまれるもの
[2007/02/21] 田畑を囲む農村で暮すために、農業をやってるんだ
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
農コースステップ23からの続きです
週末農民として気楽な田舎暮らしをはじめて2年がたった時、本格的に就農しないかと、イチゴ農家の三郎から誘いを受けたあなた。自分がすっかり「地元の人間」として認められ信頼されていることには気をよくしているものの、唐突な三郎の申し出に、戸惑いを隠せません。
しかし、今回の三郎の提案は、アナタにとっては唐突だったかもしれませんが、三郎としては、どちらかというと自然な流れだったのです。
そもそも2年前アナタがこの田舎にやってきて、100坪の畑を借りたいと言い出したとき、地元の年寄り連中は、みんなニコニコしながら「若いのに農業が好きだなんて偉いねぇ」なんて言ってましたが、アナタの知らないところでは、もちろん、いろいろ問題になっていたわけです。
「都会からやってきた余所者に少しでも畑が貸せるか」
「シロウトが害虫を増やしても困る」
「中途半端に朝市で野菜を売られても・・」
「不動産屋や開発業者の手先では・・?」
テレビで都会住人の田舎志向が強いことを観てわかっているつもりでも、いざ田舎暮らし希望者に遭うと、やはり「そんなにしてまで田舎で暮らしたいんかねぇ?」と信じられない気持ちが強い。そこを、三郎が、陰でいろいろ説得して、100坪貸農園の話がまとまるように、尽力してくれていたわけです。
三郎が都会からひょっこりきたアナタを信用したのは、直感というか、そこが出会いのミラクルみたいな部分だったのでしょう。もちろん、農繁期の貴重な臨時バイト要員として期待してたり、青壮年部のイベントとかでも使える人材として重宝するし、何かと地域の農業界にはメリットがあるという打算的な考えもあったけど、何より同年代の人間が一人でも増えることは活性化につながるし、将来的に一緒に「何か」やることもあるかもしれない・・・などということをアナタに対して漠然と考えていたわけです。
そして今回、その「何か」がやってきて、アナタに新規就農の話が舞い込んだというわけです。三郎としては、特に深く考えたわけでもなく、ごく自然に、光男の補欠としてアナタを選定したわけです。
しかし一方、かつて、都会のサラリーマン時代に段取りと計画と目標達成が身に付いてるアナタにとっては、なんとも行き当たりばったりの話にしか思えません。かつてビジネスとして新規就農することも一度は目指したあなたにとっては、あまりに行き当たりバッタリでずさんな話に思えるかもしれません。
でも、でもですよ、そもそも田舎じゃ、たいがいのことが、行き当たりばったりで、成り行きで進んでいくんですよ。だから、今回の話の流れは、三郎の言うことがアタリなのです。田舎では「なりゆきまかせ」こそが、正しい道なのです。
週末農民として気楽な田舎暮らしをはじめて2年がたった時、本格的に就農しないかと、イチゴ農家の三郎から誘いを受けたあなた。自分がすっかり「地元の人間」として認められ信頼されていることには気をよくしているものの、唐突な三郎の申し出に、戸惑いを隠せません。
しかし、今回の三郎の提案は、アナタにとっては唐突だったかもしれませんが、三郎としては、どちらかというと自然な流れだったのです。
そもそも2年前アナタがこの田舎にやってきて、100坪の畑を借りたいと言い出したとき、地元の年寄り連中は、みんなニコニコしながら「若いのに農業が好きだなんて偉いねぇ」なんて言ってましたが、アナタの知らないところでは、もちろん、いろいろ問題になっていたわけです。
「都会からやってきた余所者に少しでも畑が貸せるか」
「シロウトが害虫を増やしても困る」
「中途半端に朝市で野菜を売られても・・」
「不動産屋や開発業者の手先では・・?」
テレビで都会住人の田舎志向が強いことを観てわかっているつもりでも、いざ田舎暮らし希望者に遭うと、やはり「そんなにしてまで田舎で暮らしたいんかねぇ?」と信じられない気持ちが強い。そこを、三郎が、陰でいろいろ説得して、100坪貸農園の話がまとまるように、尽力してくれていたわけです。
三郎が都会からひょっこりきたアナタを信用したのは、直感というか、そこが出会いのミラクルみたいな部分だったのでしょう。もちろん、農繁期の貴重な臨時バイト要員として期待してたり、青壮年部のイベントとかでも使える人材として重宝するし、何かと地域の農業界にはメリットがあるという打算的な考えもあったけど、何より同年代の人間が一人でも増えることは活性化につながるし、将来的に一緒に「何か」やることもあるかもしれない・・・などということをアナタに対して漠然と考えていたわけです。
そして今回、その「何か」がやってきて、アナタに新規就農の話が舞い込んだというわけです。三郎としては、特に深く考えたわけでもなく、ごく自然に、光男の補欠としてアナタを選定したわけです。
しかし一方、かつて、都会のサラリーマン時代に段取りと計画と目標達成が身に付いてるアナタにとっては、なんとも行き当たりばったりの話にしか思えません。かつてビジネスとして新規就農することも一度は目指したあなたにとっては、あまりに行き当たりバッタリでずさんな話に思えるかもしれません。
でも、でもですよ、そもそも田舎じゃ、たいがいのことが、行き当たりばったりで、成り行きで進んでいくんですよ。だから、今回の話の流れは、三郎の言うことがアタリなのです。田舎では「なりゆきまかせ」こそが、正しい道なのです。
PR
(ここからのつづき)
そもそも三郎自身も何でイチゴをやってるかと言えば、18年前に隣町の農業青年たちが始めたから真似して始めただけ。今回のハウスの建て直しの話も、酒の場でなんとなくそういう話になっただけ。だから、光男が抜けるのも妻の同意が得られなかっただけで、なりゆきの話。そして光男の替わりにあなたが入るのも、なりゆきで自然な話。
そこには、経営計画とか、戦略とか、適材適所とか、対案とか、リスク管理とか、そのような考えはないのです。
だから日本農業はダメになったんだ! ビジネスとして農業をやれ!なんて、評論家や農水省は偉そうに言ってますが、そんな発言が田舎で市民権を得たのは、ごく最近の話ですよ。ブロードバンドが田園地帯にも普及しはじめた今だからこそ、ようやく、田舎の住民が、都会並みの情報処理ができる環境になった。その雰囲気の中で都会から若い出身者が戻ってきて、ビジネス的な営農が萌芽しつつある、まだそんな段階です。
つい十年前まで、田舎における情報というのは、ひっくりかえったおもちゃばこのような状態で、営農情報は、誤解、偏見、妄信、権威、虚勢・・そんなものに塗りつぶされていたのです。情報を正しく処理して、計画を組み立て遂行する、そんなことは不可能だったのです。
だから、なんでもかんでも、「なりゆき」でものごとを進めていくしかなかったのです。
情報をたくさん集め、ひとつひとつ検証し・・そういうことはごく一部の「篤農家」だけができたことで、それ以外はみんな「なりゆき農家」なのです。
ふつうの農家は、情報処理する習慣がない、だから情報処理ができない、結果、なりゆきまかせの営農をやってきたのです。
なりゆき農家の特徴
◯「努力すればなんとかなる」と信じている
◯「やってみなければ、わからない」
◯「とりあえず」の無計画行動に出るので、結果を伴わない
◯不作の時「それでも農業をやるんだ」と誓う
◯豊作の時「やっぱり農業はやめられない」と思う
◯まわりがやるなら、私もやる
◯経営よりも地元のことが優先
◯5年後の経営計画 なし
◯モットー「のんびりいこうや、田舎だもん」
田舎ののんびりした雰囲気、何でも許されるような易しい雰囲気、何でも冗談ですます雰囲気、パワーが有りそうで無さそうな雰囲気・・・こうした田舎の良いイメージ、田舎の魅力の部分は、「なりゆき農家」の気質が醸しだしていることがわかるでしょう。
都会には無い、農村ならではの価値、それらは、みな「なりゆきまかせ」だから生まれてくるのです。
そもそも三郎自身も何でイチゴをやってるかと言えば、18年前に隣町の農業青年たちが始めたから真似して始めただけ。今回のハウスの建て直しの話も、酒の場でなんとなくそういう話になっただけ。だから、光男が抜けるのも妻の同意が得られなかっただけで、なりゆきの話。そして光男の替わりにあなたが入るのも、なりゆきで自然な話。
そこには、経営計画とか、戦略とか、適材適所とか、対案とか、リスク管理とか、そのような考えはないのです。
だから日本農業はダメになったんだ! ビジネスとして農業をやれ!なんて、評論家や農水省は偉そうに言ってますが、そんな発言が田舎で市民権を得たのは、ごく最近の話ですよ。ブロードバンドが田園地帯にも普及しはじめた今だからこそ、ようやく、田舎の住民が、都会並みの情報処理ができる環境になった。その雰囲気の中で都会から若い出身者が戻ってきて、ビジネス的な営農が萌芽しつつある、まだそんな段階です。
つい十年前まで、田舎における情報というのは、ひっくりかえったおもちゃばこのような状態で、営農情報は、誤解、偏見、妄信、権威、虚勢・・そんなものに塗りつぶされていたのです。情報を正しく処理して、計画を組み立て遂行する、そんなことは不可能だったのです。
だから、なんでもかんでも、「なりゆき」でものごとを進めていくしかなかったのです。
情報をたくさん集め、ひとつひとつ検証し・・そういうことはごく一部の「篤農家」だけができたことで、それ以外はみんな「なりゆき農家」なのです。
ふつうの農家は、情報処理する習慣がない、だから情報処理ができない、結果、なりゆきまかせの営農をやってきたのです。
なりゆき農家の特徴
◯「努力すればなんとかなる」と信じている
◯「やってみなければ、わからない」
◯「とりあえず」の無計画行動に出るので、結果を伴わない
◯不作の時「それでも農業をやるんだ」と誓う
◯豊作の時「やっぱり農業はやめられない」と思う
◯まわりがやるなら、私もやる
◯経営よりも地元のことが優先
◯5年後の経営計画 なし
◯モットー「のんびりいこうや、田舎だもん」
田舎ののんびりした雰囲気、何でも許されるような易しい雰囲気、何でも冗談ですます雰囲気、パワーが有りそうで無さそうな雰囲気・・・こうした田舎の良いイメージ、田舎の魅力の部分は、「なりゆき農家」の気質が醸しだしていることがわかるでしょう。
都会には無い、農村ならではの価値、それらは、みな「なりゆきまかせ」だから生まれてくるのです。
ここからのつづき
田舎の一般的な農家が、情報不足のために「なりゆき農家」になってしまうことを述べましたが、何でも成り行き任せになってしまう理由に、もうひとつ大きなポイントがあります。
それは(誤解を恐れず言えば)
多くの農家はみな農業そのものを、なりゆきで始めている、ということです。
農業は、田畑から始まっています。
はじめに大地ありき。
先祖代々の田畑があるから、ここで農業続けるべ、そういうなりゆきで、みな農業をやっています。
語弊はありますが、農業は「世襲」ですので、基本的に、みな「なりゆき」で農業を継いできたのです。はじめから、この村にいて、なりゆきで農業をしているのです。
ですから、新規で農業をはじめる人も、実は「なりゆきまかせ」、これがいちばんよいのです。「なりゆき就農」 これこそが、就農の王道、田舎で農業をやる王道です。
アグリビジネスの経営モデル? そんなのは、都会の目から観た価値観です。
農業とは、本来ビジネスではありません。
まず田畑があって、
田畑を囲む農村の生活があって、
そこでの生活を維持継続する手段(生業)として、農業がある
そんな感じです。
農業とは大地の上にピタッとこびり付いてする仕事です。
田舎に根を下ろす、なんて言い方しますが、農村生活とは、本当に、植物のように生きることです。
動物は、自らが動くことで、危険を回避したり、逆に自分が有利になるような行動をしたり、夢を求めて旅をすることができます。しかし、植物は、違います。そこで根を下ろし、周囲の環境の変化に、ひたすら耐え、身を任せ、日々の「なりゆき」の中に、ささやかな幸せを見つけるのです。
ですから、田舎では、すべてなりゆきに身を任すことで、いろいろな歯車がかみ合ってくるのです。新規就農もなりゆきまかせ、経営もなりゆきまかせ・・・
ある意味幸せなことですが、こんなことだから、経済的に成功するはずがないことは、言うまでもありません。
田舎の一般的な農家が、情報不足のために「なりゆき農家」になってしまうことを述べましたが、何でも成り行き任せになってしまう理由に、もうひとつ大きなポイントがあります。
それは(誤解を恐れず言えば)
多くの農家はみな農業そのものを、なりゆきで始めている、ということです。
農業は、田畑から始まっています。
はじめに大地ありき。
先祖代々の田畑があるから、ここで農業続けるべ、そういうなりゆきで、みな農業をやっています。
語弊はありますが、農業は「世襲」ですので、基本的に、みな「なりゆき」で農業を継いできたのです。はじめから、この村にいて、なりゆきで農業をしているのです。
ですから、新規で農業をはじめる人も、実は「なりゆきまかせ」、これがいちばんよいのです。「なりゆき就農」 これこそが、就農の王道、田舎で農業をやる王道です。
アグリビジネスの経営モデル? そんなのは、都会の目から観た価値観です。
農業とは、本来ビジネスではありません。
まず田畑があって、
田畑を囲む農村の生活があって、
そこでの生活を維持継続する手段(生業)として、農業がある
そんな感じです。
農業とは大地の上にピタッとこびり付いてする仕事です。
田舎に根を下ろす、なんて言い方しますが、農村生活とは、本当に、植物のように生きることです。
動物は、自らが動くことで、危険を回避したり、逆に自分が有利になるような行動をしたり、夢を求めて旅をすることができます。しかし、植物は、違います。そこで根を下ろし、周囲の環境の変化に、ひたすら耐え、身を任せ、日々の「なりゆき」の中に、ささやかな幸せを見つけるのです。
ですから、田舎では、すべてなりゆきに身を任すことで、いろいろな歯車がかみ合ってくるのです。新規就農もなりゆきまかせ、経営もなりゆきまかせ・・・
ある意味幸せなことですが、こんなことだから、経済的に成功するはずがないことは、言うまでもありません。
コ ン テ ン ツ
スポンサードリンク
面積の単位
1反(たん)
=300坪
=10アール(10a)
=10メートル×100メートル
=1000平米
1町(ちょう)
=10反
=1ヘクタール(1ha)
=100メートル×100メートル四方
私家版 農業田舎事典
農業現場で使われる用語/田舎暮しのキーワードなどの解説集。地域性などもあるので、あくまで筆者の独断と偏見に満ちた私家版です。ぼちぼち構築中です。
リンクサイト
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
全国新規就農相談センター
農村青少年教育振興会
サイト内検索
リンクサイト2
農業 GardenLinker
転職・転職活動
人気blogランキング
農業ブログリンク集!
田舎暮しの夢飛行船
◯田舎暮らしに役立つ情報サイトをご紹介する「田舎暮しの総合リンク集」です。
田舎暮らしと古民家物件
【田舎暮らし友の会】
田舎暮らしのネット
→農業機械のメンテナンス
転職・転職活動
人気blogランキング
農業ブログリンク集!
田舎暮しの夢飛行船
◯田舎暮らしに役立つ情報サイトをご紹介する「田舎暮しの総合リンク集」です。
田舎暮らしと古民家物件
【田舎暮らし友の会】
田舎暮らしのネット
→農業機械のメンテナンス
日豪EPAに関する検索結果
当サイト「田舎で農業を」を正しいレイアウトでご覧いただくには、windowsXP以上の環境が必要です。Windows2000でInternetExplorer6.0を使用した場合、正しく表示されませんので、Windows2000の方はFireFoxなどをご使用ください。
画像提供サイト
http://www.barrysclipart.com/
http://www.photolibrary.jp/
http://www.blwisdom.com/
http://www.printout.jp/clipart/
http://babu.com/~katus-gani/
http://www.kaocre.com/
http://www.barrysclipart.com/
http://www.photolibrary.jp/
http://www.blwisdom.com/
http://www.printout.jp/clipart/
http://babu.com/~katus-gani/
http://www.kaocre.com/