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田舎で農業
農家になるには? 農業で田舎暮らしを満喫するには? 無計画な田舎暮らしはじめて農業経営10年目、なりゆき農家の筆者が語る、日本の田舎と農村の、夢と現実。失敗しない新規就農、成功する田舎暮らしのコツ。兼業農家からアグリビジネスまで。 
超入門 はじめての農地取得 キャラ別 ◎新規就農概論図解なりゆき農家アグリビズ就職逆兼業ヤル気

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[新規就農概論] 進め!アグリビジネスマン
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いろんな表情田舎農民の心理2  ビジネスマンへのコンプレックス内心チッ
 
 なりゆき系の農家の人はみんな(里山あぐりを含む)は、ビジネスマンであるあなたの計画やアイデアがすばらしければすばらしいほど、コンプレックスを抱きます。農業の技術や経験の面ではもちろん「ヘとも思ってもない」のですが、今、農業には「ビジネスの部分」が要求されていることを、みな痛いほどわかっているからこそです。
 毎晩集まっては、何かいいアイデアがないか、このあいだTVで見たあれはどうだ、こうだとか、インターネットにあんな話しが出てたとか、勉強会をやったりもします。しかし、無い知恵をいくらしぼってもダメ感、所詮はビジネスとはほど遠い,田舎者の集団です。なにしろ、ビジネスの経験がほとんど無いですから。多少あったとしても、農産物を扱う場合、並みのビジネス経験はあまり役に立たないのです。ですから、勉強会も、結局は、時代の流れと政治への恨み酒になって、おわります。
 そんなところへ、もし、あなたが素晴らしい計画を携えて、就農相談に現れたら、どうでしょう。みんな、はじめは興味津々で、大歓迎であなたの話しを聞くでしょう歓迎。煮詰まっていたところへ優秀な新参者が来たことを、みな素直に喜び、あなたにフレンドリーな態度をとるでしょう。あなたも、脈があると思い、就農の協力をとりつけるために話し合いを重ねます。ところが、次第に、初対面の時のフレンドリーさが消え、何か態度がよそよそしくなってくる。引きます なんか引かれてる感じがする。
「あれ、何かヤバいことやっちゃったのかなぁ?」
 いいえ、ヤバいことは何もやっていません。
 ただ、あなたの存在そのものがヤバイのです。
 あなたの計画の実現性が高いと思われれば思われるほど、あなたの存在は、田舎のなりゆき農民の無力さを証明しプライドを傷つけるだけの存在なのです。もちろん、我々なりゆき系農民も、そんなコンプレックスを持っている場合ではないことを理性では理解しているつもりです。しかし、コンプレックスとは、感情の問題ですから、複雑で根が深いです。
 都会では、仕事は仕事と割り切って、大人だから社会人だからということで、個人の感情をビジネスや公の場で表に出すことは禁じられて(?)います。しかし、田舎では個人の感情が最優先されます。農村では集団や掟を重視しているイメージもありますが、本質的には、実は、かなり個人主義というか勝手気まま主義なところもあります。みなあまり深く考えずに感情のおもむくままに発言し行動してます。農業という仕事の性質上、野性的なカンの部分が重要になるので、自然と感性重視になっているめんもあると思います。おおむね農民は感情的に熱しやすく冷めやすく、そして傷つきやすいものなのです。そこが、田舎の良いところでもあり、弱点でもあります。
 ですから、「あなたの存在、優秀であるがゆえにヤバイ存在が、農村住民に与える心理的影響」これを、忘れてはいけません。
 都会でのビジネス経験のある定年組や脱サラIターン組が、田舎に行って、地元の農家と手をとりあって日本農業を再生する!てな企画があります。確かに着眼点はよいのですが、この、田舎農民のプライドやコンプレックスヒクまじかよ、これとどう折り合わせるかが、スゴク難しいと思います。ビミョーなところで深い溝を越えられないかもしれません。
 
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いろんな表情田舎農民の心理3    終わってることの恐怖、あきらめ連帯感 あきらめ感

 なりゆき農家、なりゆき農村には、今、「あきらめ連帯感」のようなものが漂っています。
 今の農村を構成する、団塊の世代以降の人達の歴史を、すこし考えてみましょう。我々はみな、学校を卒業して、自分のこれからの将来を決める時期が、高度成長期からバブルへの大経済成長期にあったっていました。そんな時代ですから、同級生の多くは、より豊かな夢が掴める都会へ働きに出かけていきました。
 一方、農村に残った人達は、どうでしょう。そもそも、農村に残ったのは、勉強が出来ないから、親をブッちぎれなかったとか、貧乏だったから、理由はいろいろありますが、多かれ少なかれ農業に誇りをもって、農業を選んだわけです。おりしも農業業界は技術的革新の時代で、土地改良事業による機械化農業や施設園芸の普及など、夢と希望にあふれる時代でした。
 しかし、しばらくすると、その農村の夢と希望が、いくつかの矛盾をはらみ、上手く実現できないことが、わかってきたのです。そこで、改革意識をもって、技術の改革、組織の改革、農村の改革につとめながら、とりあえずがんばっていれば、そのうち良くなることを信じて、営農を続けてきたのです。
 しかし、フト気がつくと、世の中は、構造改革やら市場開放やらで、経済をとりまく環境が急激に変化して、その波が田舎にもおしよせてきているのです。米価の暴落、外国産農産物の流入、自由貿易協定の拡大、価格破壊、流通システムの変革、補助金の廃止、コンプライアンス、付加価値の認証制、何でも自己責任・・・おしなべて、ごくふつうのなりゆき農民にとっては、難しい課題ばかりで、決して良い話しではありませんダメ感。もっとも、こんな時代の変革期こそチャンスだ!と言う人や,実際そう考えてビジネス的に展開している農家も一部にはあります。
 しかし、一般の農家にとっては、要求されている課題が、あまりにも高度すぎて、ごくふつうの田舎のなりゆき農民では、手に負えないのです。
 なんだか、できないことばかりを要求され、これができないならヤメなさい!と、世のなかの流れから言われているような、そんな感じです。
 日本のフツーの農家はダメだ!甘えてる!腐ってる!なんて論調も多く見受けられる昨今、農家自身が、かなり自信喪失しヘコんでいます。農家がアイデンテティを喪失しかけているような感じです無力感
 そんな時、都会のビジネスマンやら企業だったら、新時代の農業を展開していけるのだろうなと想像し、一方で、あらためて、自分の非力さに気付き、それをあきらめて受け入れるしかないのです。
 自分たちが、精一杯やってきたことの、どこがいけなかったのか? 大儲けはできなくてもいいから、せめて、サラリーマン並みに暮していけるだけの経済状態に、どうしてならないのか? 負け組のなりゆき農家は、考えても考えてもわからないのです。わかれば、こんな状況から抜け出せます。考えてもわからないし、自分たちは悪いことはしてないし、ずっとまじめにやってきました。でも世の中の流れを見ると、それが報われることは、もうないだろう、とあきらめかけています。農業で生き残るための方向には、もう自分たちは力を出せないのではないか・・・・そんな、あきらめをみな共有しているのです。
 もちろん「どうしたらいいぺっか、このままじゃ農業ダメだぞ」と顔を合わせれば言います。都会の人や行政関係者は、「これからは農業だ!」と、ハッパをかけます。しかし、当の田舎のなりゆき農民は根底では、あきらめ連帯感ができあがっているのです。奥深いところでは、完全、終わってます。
 今、多くの農村では、あきらめの連帯感で、農村社会や農村環境が、ぎりぎり維持されてると思います。
 前世紀の経済成長期のような、夢があった時代の、前向きな連帯感−−−−−みんなで豊かになるために、切磋琢磨してそれぞれの家族経営をがんばり、共同作業でできるところはやって、みんなが活き活きとした農村を作ろう! みたいな、前向きの連帯感ではありません。もう、消えてなくなりそうな、終末を迎えるための静かなあきらめ・・・そんな方向を向いた連帯感が漂っているのです無力感
 
ここからつづき 
 がんばってもイマイチ結果が出ないなりゆき農家が、都会から来た優秀な人材であるアナタを前にした時、どういうふうに感じるのか考えてみました。
 こうしてみると、もしあなたが、素晴らしいアイデアとやる気をもって、農村にやってきたとしても、地元の農家と、意識のレベルで、はじめからかなりの隔たりがあるだろうことを、わかっていただけたと思います。あるいみ世界が違いすぎるのです。
 もしも地元の先住農民が、あなたのビジネスのアイデアに無関心なように見えたとしても、誰も、あなたのアグリビジネスを否定しているわけではありません。トライしてみるべきだという意見に、誰も異存はないでしょう。自分にはできないけど、あなたのやることの結果は見届けたい、そんな感じだと思います。
 さて、アグリビジネスで就農しようとするあなたが、地元との関係を構築していく場合どうしたらいいか?というはじめの命題ですが、田舎はこういう状況ですので、はじめからもう開き直るしかないです。
 べつに地元の信用を得ようとか、地元でまず実績を作ろうとか、そんなことは全然気にしないほうがいいでしょう。開き直って、信頼はあとからついてくる、地元への貢献は20年したらやる、次ぎの代でやるくらいブッチぎるべきです。周囲から何を言われようとも、自分だけを信じて、自分の経営を展開していくしかないのです。孤独な戦いになるでしょうが、はじめから周りと仲良くやることを優先してしまうと、なりゆきコースへ転落です。
 ただ、あなたのビジネスが軌道にのってくれば、ひとりふたりとあなたの味方になってくれるはずです。ほとんどの見栄やプライドや信念は、経済力にはかないませんので、あなたが成功をひとつひとつ積み重ねていけば、あなたの正しさが証明され、あなたのビジネスに正義があるということになってゆくのです。ほんとは、ある面では、みなそれを期待しているのです。
 今の、田舎のなりゆき農家の、プライドやコンプレックスを葬り去ること、それがアグリビジネスマンとしてのあなたの役割です。
 そして、アグリビジネスマンのあなたが勝利することによって、はじめて、日本農業は経済的に自立する道が拓かれるのです。あなたの勝利なくして、誰が、グローバル経済で負けない農業を、実現できるのでしょうか?
 逆に、あなたのビジネスが、失敗したら、「ほれみたことか」になります。アグリビジネスが頓挫することは、なりゆき農家にとって何より嬉しいことです。それはなにしろ、自分たちの「なりゆき系生き方」、やっぱりそれしか方法がないことが証明されるからです。「アグリビジネスなんか幻想だ!」と声を大にしてはっきり言ってみたい、そうすれば、どうしようもなくてもひたすら歩み続けるしかない我々のなりゆき農業経営だけが、唯一の選択肢だったことが証明されるからです。
 農業改革とか農家が変わらなければダメだとのキャッチフレーズが一人歩きして、お役人だけでなく、一般消費者ですら、今の日本の農業はダメだ、農家の努力が足りないみたいなことを平気で言います。農家自身も、がんばってきた自分を褒めることなく、自分はダメなんじゃないかと思わざるを得ません。
 そうした閉塞感のなかで、もしかしたら、新規就農するアグリビジネスマンであるあなたは、日本農業の「救世主かもしれない」。その期待は、まわりの人たちも、あなた自信も持っているのです。ただ、ほんとうのところ、あなたが救世主なのか,違うのか、それがはっきりとわかるのは、もっとずっと後のことなのでしょう。
 

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1反(たん)
  =300坪
  =10アール(10a)
  =10メートル×100メートル
  =1000平米

1町(ちょう)
  =10反
  =1ヘクタール(1ha)
  =100メートル×100メートル四方


私家版 農業田舎事典
 
  
    

農業現場で使われる用語/田舎暮しのキーワードなどの解説集。地域性などもあるので、あくまで筆者の独断と偏見に満ちた私家版です。ぼちぼち構築中です。
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